英作文の添削で「自律した」生徒を育てる

英作文

教育実践のテーマの1つに「自律」があります。

中学校2年生から少しずつ手取り足取り学習環境を整えるのを抑えていき、中3の夏以降くらいからは「自律」を目指して指導していきます。

この記事では、英作文の添削で「自律」を目指して指導する方法をご紹介!

そもそも教えすぎている

日本の教師は、いい意味でも悪い意味でも「教えすぎている」と思っています。

また、日本の生徒は、いい意味でも悪い意味でも「教えられ慣れている」と思っています。

(そういうシステムだから仕方のないところはありますが)時間が来れば教室に先生が来て、進度に応じて先生が考えた宿題をこなして・・・。

授業で先生の話や板書をノートに写して、時期が来たら先生が作ったテストを解いて結果に一喜一憂する。

こんなことを小1から高3まで繰り返していて、とてもクリエイティブな生徒を育てられるとは思えないのです。

現在は「総合的な学習の時間」といって、自分たちの興味や関心に応じて様々な学習をして、まとめて発表する授業があります。

その意味では、能動的な生徒を育てることのできる素晴らしい時間だと思っています。

しかし、英語の授業でも積極的に学習する意欲を持った生徒を育てたいと思っています。

特に英作文の採点を使って、少しでも能動的な生徒を育てる手立てを書きたいと思います。

どうぞ〜↓

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答えを教えない

この記事でも書いたとおり、「英作文問題集」で生徒たちは【練習】と【清書】の手順を踏みます。

参考記事:「英作文問題集」の工夫のすべて

生徒の学習の流れ的には・・・

和文英訳

練習

先生に提出&先生が添削

直して【清書】として提出

といった流れ。

この先生に提出&先生が添削の部分が大切なんですよね。

ここで答えを教えてしまわないんです。

だってそこで先生が答えを教えちゃったら、【清書】で生徒たちは何も考えませんよね?

先生が添削してくれた英文をそのまま清書として提出するだけです。

これでは、ただのコピーとおんなじ。右のページから左のページに漢字を移して書き取るのと同じです。

思考は停止、英語力も伸びません。

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生徒を育てる手立て

先生に提出&先生が添削の時点が最も大切で、自律した生徒を育てるか否かの分岐点です。

そこで、わたしは英作文の添削時には「答えを教えない」代わりに、「ヒントを教える」という実践をしていました。

英作文の添削時に、どうやって生徒に「ヒントを教えていたのか」、具体的な生徒のミスを見ながらお伝えします。

スペルミスをしている時

生徒が英作文を書いてきてスペルミスを見つけた時は、該当する単語に下線部を引いて、その下に「ス」とだけ書きます。

例えば、makeという単語を”meik”と書いてある場合、meikの下に線を引いて、下に「ス」と書くのです。

例えば、talkという単語を”tolk”と書いてある場合、tolkの下に線を引いて、下に「ス」と書くのです。

これにより、生徒はスペルミスをしていることだけ知らされるので、教科書や辞書を引いて自分で間違いを直すように仕向けることができます。

語順が違う時

基本的には、「誰が(は)」→「どうする」→「何を」→「どのように」→「どこ」→「いつ」→「なぜ」の順番で英語の語順は組み立てていきます(その他にも語順パターンはいくつもあります)。

こういった語順がバラバラな生徒を指導するのはかなり骨が折れますが、根気よくやっていけば必ず力がつきます。

生徒の英作文で語順が違うときは、文全体に破線を引く+??と書くようにしています。

「英作文問題集」の最初のページに語順一覧表をつけておいて、いつでも参照できるようにしておきます。

そうすれば、生徒は添削を受けた英作文を見ながら、そのページをいつでも参照できます。

単語が足りない時

例えば、生徒はよく”I like talking my friends.”といった英文を書いてきます。

「私は友だちと話をするのが好きです」と言いたいのですが、talkのあとにwithを忘れてしまっています。

この場合、talkingとmyの間に∧1とだけ書きます。

また、単語が2つ足りない場合は∧2、3つ足りない場合は∧3とだけ書いて、生徒の自学を促します。

別の単語のほうが自然な時

「この単語よりもこっちの単語のほうがナチュラルだなぁ」というときもよくあります。

それをすぐに先生が直してしまうと、「なぜこの単語のほうがナチュラルなのか・適しているのか」生徒は考えるようになりません。

そこで、該当する単語に下線部を引いて「別」と書きます。

代わりの単語にしてくださいということで、「代」としていた時もありましたが、「代名詞のミス」と勘違いされることがありました。

そこで、わかりやすく「別の単語にしよう」ということで、「別」に落ち着きました。

生徒の実態に合わせる

よくある間違いの添削方法をご紹介しましたが、生徒の実態に合わせることはとっても大切です。

わたしは上記のようなやり方は、英語が得意・好きな生徒、または英語の点数が平均付近の生徒にのみ使用していました。

英語が苦手で点数もあまり良くない生徒に対しては、モチベーションの問題もありますので、すべて添削して答えを教えていました。

そのあたりは生徒の実態に応じて・・・だと思います。

また、上記のような手法を取っていくことは、その目的と一緒に学期のはじめに生徒の話をしていました。

なんの説明もなく、添削のやり方が変わってしまったら、生徒たちは戸惑いますから。笑

さらに、「こう書かれていたらこういうミスをしているっていう合図ね」みたいな「記号一覧」も表にして配布していました。

ちなみに

ちなみに、このように「答えを教えずヒントだけ教える」英作文の添削方法は、圧倒的に時短になります。

そりゃそうですよね、答えを書かずに記号だけどんどん書いていってあげるわけですから。

時短にもなるし、生徒の自律も促せる。

一石二鳥の手法だと思っています。

英作文の添削の手立ての1つとして参考にしてください!

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「英作文問題集」をモデルに。

この実践をしていた「英作文問題集」。

参考記事:「英作文問題集」の工夫のすべてを公開

これをモデルにした書籍を明治図書出版者から発売しました!

まだチェックされていない方は、ぜひどうぞ!!

以上、「英作文の添削で『自立した生徒』を育てる」でした!!